税務調査の流れについてのQ&A
税務調査は強制ですか?
税務調査には、強制捜査と任意調査の二つがあります。
強制捜査は、国税局の査察部が担当しています。
このときは、裁判所から捜索差押令状を得ていますので、強制的に証拠物件の捜索や差し押さえができます。
これに対し、任意調査は、あくまでも任意の調査にすぎません。
そのため、応じずとも良いようにも思えます。
ですが、任意調査の法的根拠は、国税通則法の質問検査権です。
質問検査権の行使では、納税者は、正当な理由がなく質問検査に応じない場合は、罰則があります。
ですので、強制捜査ではありませんが、誠実に対応する必要があります。
税務調査では税務署の職員がいきなり訪問して来るのですか?
強制捜査の場合は、証拠収集のために捜索差押令状まで得ていることが多いです。
その場合は、証拠の隠滅をされる前に証拠確保をする必要がありますので、いきなり訪問されることもあり得ますし、それを拒むこともできません。
任意調査の場合は、平成23年の国税通則法の改正によって、原則として、事前通知を行うことになりましたので、いきなり訪問してくることはないことが一般的です。
税務調査は何日くらい行われますか?
納税者の規模感や調査内容によって異なります。
個人事業主の場合は、1~2日間くらいが多いようです。
法人の場合は、2~3日間くらいが多いようです。
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